Shigeko HIRAKAWA
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全長130m
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系統樹/死 (全長130mのインスタレーション)
『モ
ン・ド・マルサン、トリエンナーレ彫刻展、日本 -サイト・スペシフィック・クリエーション 1997』
モン・ド・マルサン市とデスピオ・ヴレリッ ク美術館企画、野外彫刻展 1997年5月から9月まで。 フランス、モン・ド・マルサン市 フランス、モン・ド・マルサン市、 ミドゥーズ川の沿岸、シグリィ岸 長さ12mから18mの5つの楕円形の土のくぼみ、 約40個のナラと松の木の切り株(ひとつの切り株、約1トン)、 闘牛場の赤い砂、松25本、「空虚」 |
シグリィ岸 |
『モン・ド・マルサ
ン彫刻展、カ
タログ『モン・ド・マルサン彫刻展、日本―Créations in-situ、1997』
批評家、ピエール・レスタニの文章から抜粋 ミドゥーズ川にかかる橋の下流は、その 昔アドゥールとバイヨンヌへ アルマニャックの樽を運び出 した 土手の河川港があったところで、平川滋子はシグリー岸とよばれている堤の徐々に狭まるところに、二つ目のインスタレーションを展開した。放置された堤の空 間に全長 130mにわたって三つ・の繋がった楕円をおき、その中にはこの地方の闘牛場の赤土を入れ、また根先を上に向けた切り株を積み重ねた楕円と、根を下向きに 入れた切り株の楕円を両端に据えて、丸太材なども利用して一筋のくねった道を描きだした。このアーティストにとって楕円の象徴性は意味の二重性にある。つ まりシンタックスとして楕円という言葉がもつ意味である短縮(近道)は、会話上での予めもくろまれた省略法のことに相当し、また同時に、欠如や空虚の概念 を呼び起こす働きもする。國安のスパイラルは自己への回帰を言及し、平川滋子は生と死の間の本質的な弁証法において、存在のもう一つの深奥に言及する。ア ブロヴォワールの半円形の建物の中の「生」と、ミドゥーズ川の淵の「死」と・・・。 * 生
... 作品『変容 / 生』
* 死 ... 作品『系統樹 / 死』 平 川滋子の文章 (モン・ド・マルサン彫刻展カタログ掲載文章、1997年発行) |
全長130mのインスタレーションの中央部か
ら
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インスタレーションの最後尾部分
約2-3mの長さの丸太20本 |
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約3週間の現地レジデンス制作 写真(上)は、オープニング前日の作業 |
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1997年4月はじめ
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オープニングの朝、インスタレーション脇を犬を連れて散歩する人が通る。
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8月 |
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